日本看護技術学会

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ご挨拶

 日本看護技術学会の第6期(H29年4月1日から3年間)の理事長を務めることになりましたので、ご挨拶をさせていただきます。本学会がこれまで取り組んだ事業を受け継ぎ、さらに発展させるために日本看護技術学会らしい取り組みをこれまで以上に意識した学会運営を心がけたいと考えています。その一つが、学会ホームページにも掲載されています『看護技術に関するQ&A』の充実です。このQ&Aには、根拠となった研究内容や参考にした臨床事例なども記載されていますので、実践家にとって有用な知識や技術が得られると考えています。


 看護技術研究の目的は、確かな効果と根拠を明らかにすることと、意味のない技術を排除することの二つと考えています。前者は、実践の場で積み重ねられた経験知を科学知にするための研究で、本学会では積極的に取り組んで多くの研究成果が学会誌に掲載されています。一方、後者の技術はいわゆる『思い込み技術』であり根拠が曖昧で漫然と実施しているもので、現場には少なくないように考えています。この『思い込み技術』に実践家が気づき、疑問視することが重要で、そこから新たな研究が始まります。長年、看護ケアとして行っている内容について疑うことは容易なことではありませんが、実践家と看護研究者が連携・協同して患者目線での実証研究に取り組む必要があります。本学会は実践家の疑問や課題を研究者と共有し、一緒に取り組むことを主な目的にしていますので、学術集会や交流セッションの場を活用して連携を深めて頂くようにお願いします。


 本学会は、日本学術会議に登録されていますし、今期中に一般社団法人化も目指し準備を進めています。学会誌も完全電子化され看護技術に関する研究内容を広く知っていただく準備が整いました。他学会と連携した診療報酬の提案も実施し、厚労省への説明会では手ごたえを感じています。このように成熟しつつある本学会をさらに充実・発展させるために、学会員の皆様方からご意見をいただき技術学会らしい事業に継続して取り組みたいと考えています。


理事長 武田 利明

理事長 武田 利明