技術研究成果検討委員会

本委員会では、看護技術に関する現段階までの研究成果を整理し、評価・検討することを目的としています。

委員長 大久保 暢子(聖路加国際大学大学院看護学研究科)
副委員長 【技術成果検討チーム担当】
 吉田 みつ子(日本赤十字看護大学)
【診療報酬化・看保連チーム担当】
 縄 秀志(聖路加国際大学大学院看護学研究科)
委員

【技術成果検討チーム】
 武田 利明(岩手県立大学)
 西田 直子(京都学園大学)
 菱沼 典子(三重県立看護大学)
 縄 秀志(聖路加国際大学大学院看護学研究科)
【診療報酬化・看保連チーム担当】
 野月 千春(独立行政法人地域医療機能推進機構(JCHO) 東京新宿メディカルセンター)
 水戸 優子(神奈川県立保健福祉大学)
 蟻田 富士子(東京都リハビリテーション病院)
 本舘 教子(聖マリアンナ医科大学病院)

平成30年度 技術研究成果検討委員会活動報告

グループ名 計画実施内容(H30年度) H30年度活動実績

浣腸(GE)
武田利明(岩手県立大学)
計4名

1.学術集会での交流集会の開催
 グリセリン浣腸の実施状況や有害事象(文献)などについて紹介しより安全な実施方法について理解を深める。
2.知識や技術の普及活動
 学会HPに掲載されている『グリセリン浣腸Q&A』の一層の充実
3.実証研究の取り組み
 実験動物を用いた基礎研究を実施することにより臨床での疑問点などを明らかにする。

1.学術集会で交流セッションを開催し30名程度の参加が得られた。
2.2017年度からの1年間の新たなGE有害事象症例についての報告を行った。看護師がGEの実施にかかわった際の手技について症例報告の中で言及されるようになり、実施状況の実態が明らかになりつつある。
3.在宅訪問看護場面におけるGEと摘便の実施について、具体的観察聞き取り事例をもとに安全な実施のためのアセスメントについて報告し、意見交換を行った。

移動動作評価
西田直子(京都学園大学)
計8名

1.学術集会での交流セッションの開催
 対象者の状況に応じた移動動作、移乗動作の方法について検討する。
2.知識や技術の普及
 対象者の状況に応じた移動動作、移乗動作の方法を示したビデオ映像をホームページに掲載する。
3.看護基礎教育に携わる者への移動動作教育に関する調査を実施する。

1.学術集会での交流セッションの開催
 班の検討会として、4月29日に交流セッションの企画の打ち合わせ会議を行い、8月12日に内容の確認を行った。対象者の状況に応じた移動動作、移乗動作の方法について検討した。
2.知識や技術の普及
 対象者の状況に応じた移動動作、移乗動作の方法を示したビデオ映像をホームページに掲載した。
3.看護基礎教育に携わる者への移動動作教育に関する調査を実施した。
 学術大会の交流セッションと平成31年1月26日に京都学園大学で行ったキャラバン隊の活動に午前の活動報告と午後の移動動作の演習を行った。

ポジションニング
大久保暢子(聖路加国際大学)
(副)佐竹澄子(慈恵医科大学医学部看護学科)
計5名

1.平成30年診療報酬・介護報酬同時改定に申請した「背面開放座位療法」の結果を参考に、平成32年診療報酬改定に向けた具体的な申請計画を立てる。
2.背面開放座位Q&Aハンドブックのバージョンアップを行い、セミナーや学会での交流セッションを開催して、会員への普及活動を行う。
3.背面開放座位に対する長期的効果、費用対効果の研究結果を、会員を対象に学会で発表する。
4.背面開放座位以外のポジション技術の研究メンバーを募集し、人の姿勢をケアする班として、交流セッションを開催し、ポジション技術の普及活動を行う。

1.平成32年診療報酬改定に向けて、日本看護協会との会議を行い、また診療報酬会に向けての「起きる療法」研修会を複数回行い、平成31年1月31日に看保連に「要望書」を提出した。
2.背面開放座位Q&Aを用いて、移動動作評価班と合同でジェネラルナースの技術力を高めよう!第1回全国キャラバン隊を京都で開催した。
3.背面開放座位の研究結果を分析し、要望書の中にも盛り込んだ。
4.腹臥位、動く技術を専門としている研究者がメンバーに加わり、第17回学術集会(青森)にて背面開放座位とともに交流セッションを開催した。

気持ちよさをもたらす看護ケア
縄秀志(聖路加国際大学)
計6名

1.第16回学術集会での交流セッションの開催
2.Q&Aの検討

1.今までの研究成果を基に、気持ちよさをもたらす看護ケアの成果として、患者の反応のデータを記録するケア実施評価表を作成し、実用性について検討し、修正し、データ収集を継続中である。
2.気持ちよさをもたらすケアに対する看護師の認識の全国調査のデータ分析を継続中である。
3.Q&Aではなく、研究成果を基に臨床に役立つ気持ちよさをもたらすケアについての冊子の制作を検討し始めた。

温罨法
菱沼典子(三重県立看護大学)
副,加藤木真史(聖路加国際大学)
計15名

1.排便状態のアセスメントツールを完成させ、Q&Aのバージョンアップをはかる。
2.排便困難に対する温罨法の有用性について、未検討の課題の解明に取り組む。

1.排便状態のアセスメントツール・排便記録用紙の1)臨床での使用可能性、2)分類結果の妥当性を検討する目的で、患者・看護師を対象とした研究を実施した。現在、データ収集を終え、分析に取り組んでいるところである。
2.2019年度全国キャラバン隊の研修会開催にむけて、内容・方法などについて検討し、浣腸班とも合同会議を開催した。

平成29年度 技術研究成果検討委員会活動報告

グループ名 計画実施内容(H29年度) H29年度活動実績

浣腸(GE)
武田 利明(岩手県立大学)
計4名

1.学術集会での交流集会の開催
 グリセリン浣腸の実施状況や有害事象(文献)などについて紹介しより安全な実施方法について理解を深める。
2.知識や技術の普及活動
 学会HPに掲載されている『グリセリン浣腸Q&A』の一層の充実
3.実証研究の取り組み
 実験動物を用いた基礎研究を実施することにより臨床での疑問点などを明らかにする。

1.学術集会での交流集会の開催
 H28とH29に論文として報告されたGEによる有害事象の特徴について報告した。また、在宅でのGEについて参加観察で得られた知見に基づき、『看護師がGEと摘便に至るまでのアセスメント』について議論するとともに、摘便の技術について共有した。
2.知識や技術の普及活動
 学会HPに掲載されている『グリセリン浣腸Q&A』に新たな文献を追加した。
3.実証研究の取り組み
 実験動物での検討課題はなかったことから実施していない。

移動動作評価
西田直子(京都学園大学)
計8名

1.学術集会での交流セッションの開催
 対象者の状況に応じた移動動作、移乗動作の方法について検討する。
2.知識や技術の普及
 対象者の状況に応じた移動動作、移乗動作の方法を示したビデオ映像をホームページに掲載する。
3.看護基礎教育に携わる者への移動動作教育に関する調査を実施する。

1.学術集会での交流セッションの開催
 「用具を使って楽に移乗介助を!Q&A」を試作し、交流セッションにて発表し、会場参加者と意見交換を行った。そのアンケート調査を行って分析し、Q&Aの洗練に活かす。
2.移動動作のビデオ映像を完成し、現在YouTubeにて公開を開始した。近日中に本会HPとリンクを行う予定である。
3.看護基礎教育者への移動動作教育に関する調査は現在継続的に進めている。

ポジション管理
大久保暢子(聖路加国際大学)
(副)佐竹澄子(慈恵医科大学医学部看護学科)
計8名

1.平成30年診療報酬・介護報酬同時改定に「背面開放座位療法」を申請するために、研究結果のまとめを行い、申請書の作成を行い、提出する。
2.背面開放座位Q&Aハンドブックを使い、セミナーや学会での交流セッションを開催して、会員への普及活動、意見交換を行う。
3.背面開放座位に対する費用対効果の研究結果を、会員を対象に学会で発表する。

1.平成30年診療報酬・介護報酬同時改定では、第一次審査は通過したが、最終的には「医学的な有用性が示されていない」という理由で不採択であった。看保連委員と協力し、次の対策を検討中である。
2.ハンドブックを使用し、静岡県立大学、目白大学、熊本保健科学大学などのセミナーで実技演習を行った。
3.費用対効果については現在、データ分析中である。

気持ちよさをもたらす看護ケア
縄秀志(高崎健康福祉大学)
計8名

1.第16回学術集会での交流セッションの開催
2.Q&Aの検討

1.第16回[学術集会では、気持ちよさをもたらす看護ケアに対する看護師の認識について、質問紙による全国調査結果を発表した。交流セッションの実施は、できなかった。
2.Q&Aの構成について検討を始めている。
3.健和会研究所と協力し、“バックケア”の臨床導入とケアのアウトカムとしての気持ちよさの反応をデータとして蓄積し始めた。

温罨法
菱沼典子(三重県立看護大学)
副,加藤木真史(聖路加国際大学)
計16名

1.看護師が行う排便状態のアセスメントツール(28年度中にこれを加えた温罨法のQ&Aをバージョンアップする予定)が、臨床で有効かどうかをさらに検討し、その結果を含めてさらに、バージョンアップをはかる。
2.温罨法の高齢者の皮膚への安全性の検討を加える。

1.排便パターン分類のためのフローチャートの修正の過程を、第16回学術集会で発表した。また交流集会を開催し、参加者による妥当性の検証を行い,その結果に基づき,さらなる精錬を行った。最新版のフローチャートの臨床適用可能性について,研究を計画した。
2.高齢者での実験を実施し、第16回学術集会で発表した。

平成28年度 技術研究成果検討委員会活動報告

より質の高い看護を対象者に提供するため、研究活動で得られたエビデンスを集約し活用するためのガイドライン等の作成と、研究で得られた知見を臨床の場で活用できるようにするための具体的な普及方法についても検討した。
平成28年度は浣腸グループ、移動動作評価グループ、ポジショニング班グループ、気持ちよさをもたらす看護ケアグループ、温罨法グループの5つの研究グループで活動した。また、診療報酬の対応については、水戸委員が看保連の看護技術検討委員会に出席し、診療報酬に関する情報収集を行った。

平成28年度診療報酬改定に向けた医療技術提案に対する中医協の回答結果について

平成28年度診療報酬改定に向けて日本看護技術学会は、平成27年6月に看保連を通じて「背面開放座位療法」の医療技術を提案したところであるが、平成28年1月20日付で中医協から結果が報告された。それによると二回の医療技術評価分科会での評価で、提案された883件について、①新規保険収載等の評価を行う優先度が高いと考えられる技術(223件)、②医療技術評価分科会としては、今回の改定では対応を行わない技術(464件)、③医療技術評価分科会における評価の対象とならない技術(評価対象外)(167件)、④中央社会保険医療協議会総会において一部又は全部が議論された提案書(29件)、に分類され、このうち「背面開放座位療法」は③に分類された。
 

平成27年度 技術研究成果検討委員会活動報告

より質の高い看護を対象者に提供するため、研究活動で得られたエビデンスを集約し活用するためのガイドライン等の作成と、研究で得られた知見を臨床の場で活用できるようにするための具体的な普及方法についても検討した。
平成27年度は浣腸グループ、移動動作評価グループ、ポジショニング班グループ、気持ちよさをもたらす看護ケアグループ、温罨法グループの5つの研究グループで活動した。また、診療報酬の対応については、水戸委員が看保連の看護技術検討委員会に出席し、診療報酬に関する情報収集を行った。
平成28年1月23日には、委員会主催で「背面開放座位療法講習会(講師:大久保暢子氏)」を開催し、背面開放座位療法の正しい知識と技術に関する講義と実演を行った。

平成26年度 技術研究成果検討委員会活動報告

より質の高い看護を対象者に提供するため、研究活動で得られたエビデンスを集約し活用するためのガイドライン等の作成と、研究で得られた知見を臨床の場で活用できるようにするための具体的な普及方法を検討した。
平成26年度は浣腸グループ、セルフケア能力評価グループ、移動動作評価グループ、ポジショニング班グループ、気持ちよさをもたらす看護ケアグループ、温罨法グループの6つの研究グループで活動した。(痛みエビデンスグループは休止)
また、平成24年度より継続して水戸委員が看保連の看護技術検討委員会に委員として出席し、看護技術に関する調査や診療報酬に関する検討を行った。

平成25年度 技術研究成果検討委員会活動報告

平成25年度も浣腸グループ、痛みエビデンスグループ、セルフケア能力評価グループ、移動動作評価グループ、ポジショニンググループの5つのグループで活動した。また、平成24年度から水戸副委員長が看保連の看護技術検討委員会に委員として出席し、看護技術に関する調査や診療報酬に関する検討を行っている。平成25年にはポジショニンググループの大久保暢子先生提案の「廃用症候群を併発しやすい急性期患者に対する『背面開放座位』の効果」に研究助成を受けることになった。また、平成26年診療報酬改訂に向けて提案するために、ポジショニンググループの大久保暢子先生を中心に「背面開放座位療法」を医療技術評価提案書にまとめ、厚生労働省に提出した。

平成24年度 技術研究成果検討委員会活動報告

平成24年度も浣腸グループ、痛みエビデンスグループ、セルフケア能力評価グループ、移動動作評価グループ、ポジショニンググループの5つのグループで活動した。また、平成24年度から水戸副委員長が看保連の看護技術検討委員会の委員として出席し、看護技術に関する調査や診療報酬に関する検討を行っている。看保連による、診療報酬・介護報酬の充実・適正化を促進する学術的根拠となる研究への研究助成に対して、本学会より「廃用症候群を併発しやすい急性期患者に対する『背面開放座位』の効果」を申請した。

平成23年度 技術研究成果検討委員会活動計画

技術研究成果検討委員会は、平成23年度も浣腸グループ、痛みエビデンスグループ、セルフケア能力評価グループ、移動動作評価グループ、ポジショニンググループの5つのグループで活動を計画しています。また、新たなグループの提案や各グループへの参加を募集しています。会員の皆様のご協力をお願いします。

平成22年度 技術研究成果検討委員会活動計画

技術研究成果検討委員会は、平成22年度も浣腸グループ、痛みエビデンスグループ、セルフケア能力評価グループ、移動動作評価グループ、ポジショニンググループの5つのグループで活動を計画している。また、新たなグループの提案や各グループへの参加を募集している。
今回、移動動作評価グループから会員に対しての調査の依頼があり、学会誌9巻1号に同封しているので会員の皆様のご協力をお願い致します。

平成21年度 技術研究成果検討委員会活動計画

技術研究成果検討委員会は、平成20年度からグループ活動として浣腸グループ、痛みエビデンスグループ、セルフケア能力評価グループ、移動動作評価グループ、ポジショニンググループの5つのグループで活動してきた。
平成21年9月に開催された日本看護技術学会第8回学術集会交流セッションおいて浣腸グループは、「病院における浣腸の実施状況に関する実態調査」について交流セッションで報告し、移動動作評価グループは、「安全な移動動作の現状と困難」の報告とグループワークを行った。セルフケア能力評価グループ、痛みの評価グループ、ポジショニンググループも交流セッションで報告し、参加者とディスカッションを行った。詳細は、学会誌9巻1号に掲載し、1年間の各グループの活動を報告する。