日本看護技術学会

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気持ちよいケア班

班長 河合桃代(帝京平成大学)
連絡先:kimochiyoi@jsnas.jp
メンバー 内山孝子(神戸市看護大学)
小倉英里(日本大学医学部附属看護専門学校)
大橋久美子(兵庫大学)
川嶋みどり(健和会臨床看護学研究所 日本赤十字看護大学名誉教授)
佐居由美(聖路加国際大学)
茂野香おる(淑徳大学)
澁谷幸(神戸市看護大学)
東郷美香子(健和会臨床看護学研究所)
中山久美子(健和会臨床看護学研究所)

 

活動目的

気持ちよさをもたらす看護ケアに関する文献レビューを基に、現時点でのエビデンスや気持ちよさをもたらす看護ケア理論の創成に向けた研究活動における研究成果について、学術集会での交流セッションを通して情報発信してきました。「気持ちよい」ケアに関する冊子づくりを通して、学会員のみなさまとのネットワークを構築しながら、看護実践や教育現場における「気持ちよい」ケアの普及を目的とします。

下記より冊子のダウンロードができます
本来の看護!見直してみませんか? 「気持ちよい」ケア


The Comfort Care Team has prepared an English version of Evaluating the Effectiveness and Value of “Comfort” Care: The Foundational Practice of Nursing.
You may download the document below.

“Comfort” Care

 

「気持ちよい」ケア実施記録

気持ちよいケア班では,気持ちよさ・安楽性を客観的に評価する記録用紙を作成しています。皆さまの実践している「気持ちよい」ケアの効果を客観的に把握するツールとして活用し,ぜひともその結果・成果を研究として公表してください。

 

【実施記録の使用にあたって】

  • ・実施記録は3種類(5段階評価用, 3段階評価用, 看護師観察用)あります。患者の状態にあわせて選択してください。
  • ・1ページ目が患者用、2ページ目が看護師用です。セットでお使いください。
  • ・使用に関するお問い合わせは、聖路加国際大学 縄秀志(nawa@slcn.ac.jp)までお願いいたします。

 

【ダウンロードリンク】

5段階評価用

3段階評価用

看護師観察用

気持ちよいケア班 活動紹介

<2025年度>

第23回学術集会交流セッション5 看護基礎教育課程においてなぜ「気持ちよい」ケア技術習得が大事か:気持ちよいケア班
2025年10月12日(日)京都

茂野香おる・大橋久美子・東郷美香子・中山久美子・河合桃代・渋谷幸・内山孝子・
佐居由美・小倉英里・川嶋みどり

 医師・看護師のタスクシフト・タスクシェアが進む中、「気持ちよい」ケアが看護師の手から離れていないか、患者さんに「心地よい」ケアを提供することこそが看護本来の役割であることを再認識し、よりよい実践を行うためのヒントを得る機会とすることを企画意図としました。
 イントロダクションとして「なぜいま「気持ちよい」ケア教育が大事か」、話題提供では「基礎看護学実習において「気持ちよい」ケアの実践に向けた教員の関わり」、「タスクシェアする中での看護師の役割―「気持ちよい」ケアを大切にしている臨床現場からー」をお伝えしました。ディスカッションでは、「ハンドマッサージは初学者でも満足感が得られやすく、患者との距離が近くなる」、「看護師に、私にとっての気持ちよいとは?と問いてみるのもいい。気持ちよさを分かっていれば、学生にも教えられる」とご意見をいただきました。




交流セッション終了後のアンケートでは、病棟勤務の方から「多忙な中でも、特別なことでなくとも、手で触れ、寄り添い聴くことでよいと分かりました」と、日常の中ですぐ実施できるケアなのだと改めて認識されたご様子を教えてくださいました。また、教員の方から「学生さん自身が、これまでに「気持ち良い」と感じるケアを体験したことがないから、患者様にそういうケアをしてあげたいという発想が出てこないのかも?と最近思うようになりました。教員が気持ちよいケアを学生さん達に経験させてあげたらいいのかもしれません。そんなデモンストレーションも企画してみたくなりました。」と、今後の授業企画についての思いをうかがいました。




今回の参加者は72名で、最後は立ち見の方もいらっしゃるほど皆様の関心の高さがうかがえました。私たち気持ちよいケア班でも、さらに「気持ちよい」ケアを通して看護の本質を考えていけたらと思っています。ご参加いただきましてありがとうございました。


第23回学術集会交流セッション7 看護基礎教育課程における「気持ちよい」ケア:気持ちよいケア班 第2報 技術が教えられないのはなぜか
2025年10月12日(日)京都

内山孝子・渋谷幸・佐居由美・河合桃代・茂野香おる・大橋久美子・東郷美香子・
中山久美子・川嶋みどり・小倉英里

 今回は、気持ちよいケア班では、2つの交流セッションを開催しました。午後に開催された、第2報では、看護基礎教育課程における「気持ちよい」ケアの教育についてディスカッションしていきました。話題提供では、神戸市看護大学における「気持ちよい」ケアの教育の実際についてお話しました。ディスカッションでは、教科書には載っていない「気持ちよい」ケアをどのように教えるのかといった投げかけがありました。話題提供でお話した「まず、触れる、触れられるという、感じ取ることを大事にしている」という内容や、熱布バックケアは教科書にも記載があることや、文献などで情報収集しながら教育に取り入れているお話もありました。ご自身の「患者体験から、シーツを引っ張ってもらうだけで、気持ちよいと体験したことがある」ことから、何気ない日常ケアが「気持ちよい」ケアにつながっていることを共有しました。




アンケート結果では、「教員が実際に体験することが大切であるとわかりました。今後、積極的に気持ちよいケアに関わっていきたいと思いました」「技術のノウハウだけでなく、「心地良い」と思ってもらうことが大切」と看護基礎教育について一緒に考えたことがわかる内容でした。また、気持ちよいケア班に対し「これからもどんどん発信してほしい」とエールも頂きました。




 午後のセッションも、72名の方がご参加くださり、最後は座る席がないほどでした。気持ちよいケア班では、2026年1月に第18回全国キャラバン研修会を東京で実施します。皆様のご参加をお待ち申し上げます。
また、皆様のご協力をいただき、看護基礎教育課程における「気持ちよい」ケア教育について、全国実態調査を行いました。また、来年度、皆様と基礎教育についてディスカッションできたらと思っています。ありがとうございました。

<2024年度>

第22回学術集会交流セッション5 「気持ちよい」ケアの実装に向けて-基礎教育から臨床へ-
2024年10月26日(土)札幌

河合桃代・茂野香おる・東郷美香子・中山久美子・佐居由美
澁谷美幸・内山孝子・中澤美弥・川嶋みどり

 

 今回は、①看護基礎教育における「気持ちよい」ケア(基礎看護学における試み-基礎看護学実習を3年次に実施-/成人看護学教員の「気持ちよい」ケアへの思いと実際)、②看護部理念から考える「気持ちよい」ケアの大切さ-理念を実践とつなげる新人教育-、③第12回全国キャラバン研修会報告等を紹介した後に、会場全体で意見交換しました。
 会場からは、タオルの温度の測定方法といった具体的な演習内容への質問や、実習での学生の様子(患者との関りでハンドマッサージは行えても、清拭・足浴の実践では固まってしまう)、直接的なケア技術の前に“患者のそばにいるだけでいい”といった内面的な「気持ちよい」ケアの大切さなどの発言がありました。

 終了後のアンケートから、印象に残ったこと・感想(一部抜粋)を紹介します。「初学者である学生が、日常生活行動援助の重要性をどのように捉えて演習・臨地実習に臨むか、3年次に実習に“なるほど!”と感嘆しました」「授業組み立ての考え方が参考に。清潔ケアの工夫で患者さんの気持ちよいが生まれると学び、実習指導に活かせそう」「川嶋先生の1分でも3分でもケアはできるという言葉はその通り、周りを巻き込んでやっていきたい」「母性実習で熱布バッグケアを実施。安全重視の中、冊子はケアの根拠として臨床に説明でき、褥婦は“気持ちいい。こんなにしてもらって本当にありがとう”と。学生は患者さんの身体的精神的な安楽を目の当たりにしてモチベーションを高め、教員としても嬉しい出来事でした」「看護が業務、治療優先のもどかしさを感じ、周りがケアどころじゃないと言っても必要なケアを続け、気持ちの良いケアとは何かと気になっていました。そばに居るだけで良い、より気持ちの良いケアとは何かを聞き、明日からも頑張ろうと励まされました」


 参加者は70名、今回も「気持ちよい」ケアへの関心の高さを実感しました。それぞれの立場で「気持ちよい」ケアの実装に向けてできることを、共に活動していきましょう。

<2023年度>

第12回全国キャラバン研修会 「気持ちよい」ケアを体験・実施してみましょう!
2023年11月11日(土) 神戸市看護大学

河合桃代・茂野香おる・内山孝子・澁谷幸・中山久美子・東郷美香子、中澤美弥

 

「『気持ちよい』ケアを体験・実施してみましょう!?」をテーマに対面式で開催しました。非会員で病院勤務や訪問看護ステーションの方々もおられ、計20名の参加でした。
演習では、「気持ちよい」ケアの一つである、後頚部から臀部までを温かいタオルの上に熱布を貼布する、熱布バックケアを二人一組で体感していただきました。 
意見交換では、「気持ちよい」ケアを体験することで、今まで実施してきた「気持ちよい」ケアを考える機会になっていることや、多忙な日常業務の中でどのようにケアを取り入れていくかなど活発に語り合いました。
参加者の皆様との交流から、班メンバーもエネルギーをいただき、改めて「気持ちよい」ケアを通して看護の本質を考えるという原点に立ち返りました。

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*写真は許可を得て掲載しています

第21回学術集会交流セッション13 ニューノーマル時代に考える「気持ちよい」ケア
2023年10月15日(日)熊本

河合桃代・澁谷美幸・東郷美香子・内山孝子・中山久美子・茂野香おる・縄秀志・
佐居由美・加藤木雅史・中澤美弥・川嶋みどり

2023年10月15日、第21回学術集会交流セッション13テーマ「ニューノーマル時代に考える「気持ちよい」ケア」を開催しました。参加者は61名での参加で会場は満員となりました。立ち見がでるほどの大盛況で、「気持ちよい」ケアへの関心の高さに、メンバーは今後の活動へのエネルギーを得ました。多くの方々のご参加、ありがとうございました。
内容は、①3大学における「気持ちよい」ケアの教育内容、②新人看護師研修から見えてくる「気持ちよい」ケアの位置づけ、③訪問看護ステーションにおける「気持ちよい」ケアの実態について紹介しました。
アンケートでは、「大変興味深いテーマでした。気持ちよさを提供できる看護教育をあきらめないで伝えていきたいです」と感想をいただきました。基礎教育の先生方の参加も多く、「気持ちよい」ケアを大事にしながら教育に携わりたいと思ってらっしゃることがよくわかるご意見をたくさんいただきました。教育における「気持ちよい」ケアについても検討していきます。

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<2022年度>

第10回全国キャラバン研修会 看護実践の成果を “かたち”にしよう!
2023年1月21日(土)13:00-14:30オンライン

縄秀志・佐居由美・内山孝子・澁谷幸・東郷美香子・中山久美子・河合桃代

気持ちよいケア班は、「看護実践の成果を“かたち”にしよう!」というテーマで、2023年1月21日に37名の参加で開催しました。
「『気持ちよい』ケアを科学する」では、なぜ今「気持ちよい」ケアなのか、「気持ちよい」ケアを通した看護師と患者の相互作用や脳科学的な捉え方の紹介がありました。気持ちよいケア班で作成した冊子「本来の看護!見直してみませんか?」を土台に、どのように看護実践の成果を「かたち」にしていくのかを評価表や事例のコツなどから紹介しました。「記述的な方法でかたちにする」では、実際の気持ちよいケアの事例を通してどのように「かたち」にしていくのかというプロセスを紹介しました。
意見交換会では、実際に患者だった際にケアを受けた感触から、「気持ちよい」ケアを「かたち」にしていくことの大事さを痛感したという意見がありました。また、看護を「かたち」にして見える化することの重要性も語り合いました。短い時間ではありましたが、活発な意見交換ができました。
引き続き、「気持ちよい」ケアによって看護師や患者に何がもたらされるのか検討していき、日々の実践を「かたち」にすることでケアが共有できるよう班活動を継続していきます。
<記念撮影>

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<意見交換会でのアンケート結果>
参加された皆様が、「気持ちよい」ケアにこだわっている様子がよくわかるアンケート結果になりました。

 

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第20回学術集会交流セッション 本来の看護! 見直してみませんか?-「気持ちよい」ケア-
2022年11月6日(日) オンライン

河合桃代・縄秀志・佐居由美・内山孝子・茂野香おる・東郷美香子・中山久美子・
加藤木真史・川嶋みどり

第20回学術集会にて、「本来の看護!見直してみませんか? -『気持ちよい』ケア-」というテーマにてオンラインで実施しました。51名の参加者でした。
 「『気持ちよい』ケアを科学する」をお話し、2021年度に発刊した冊子「本来の看護!見直してみませんか? -「気持ちよい」ケア-」の内容を具体的に紹介しました。
 アンケート結果は、「気持ちよい」ケアを知りたい、語り合いたい、できるようになりたいという参加動機がほとんどで、内容について「実践・教育・研究に役立つと思う」と答えた方が多かったです。また、「気持ちよいケアから、患者家族の意思決定につながる人間関係の構築というコミュニケーションが生まれたことに関心を持ちました」、「事例紹介でケアを実施した後の対象者の反応を知ることができ、改めて気持ちよい看護を考えることができました」とメッセージをいただきました。「気持ちよい」ケアを多方面から捉えることを通して、ケアの場における現状や本来の看護について語り合うことができました。

<2021年度>

冊子「看護の本質見直しませんか? 「気持ちよい」ケア」作成とHP掲載
「気持ちよさをもたらすケア班」から「気持ちよいケア班」に改名

第19回学術集会にて、技術研究成果検討委員会主催の交流セッション「キャラバン隊って何なの??」の中で、気持ちよいケア班の活動を報告し、作成した冊子を紹介しました。 冊子の発刊と同時に、「気持ちよいケアをもたらすケア班」から「気持ちよいケア班」に改名しました。
印刷した冊子は、会員の皆様に2022年度4月に発送し、お手元に届いたことと思います。

「気持ちよい」ケア

ホームページ(上記)にてダウンロードできますので、臨床現場や教育現場などにて、自由にご活用いただけるとうれしいです

第4回全国キャラバン研修会PartⅡ ワンセットケアを実施して実践を語り合おう!
2021年1月23日(土) 13:30-15:00 オンライン

【気持ちよいケア班】河合桃代・内山孝子・茂野香おる・東郷美香子・中山久美子・
縄秀志・川嶋みどり(協力;殿城友紀・酒井千恵)【ポジショニング班】 大宮裕子・窪田静

気持ちよさをもたらす看護ケア班(ポジショニング班と共同開催)は、「ワンセットケアを実施して実践を語り合おう!」というテーマで、2021年1月23日に約30名の参加で開催しました。「ワンセットケア」とは、気持ちよさを体感できる「熱布バックケア」と呼吸が楽になる腹臥位を組み合わせたケアのことで、「呼吸が楽になるワンセットケア」とも呼んでいます。
参加者が熱布バックケアを実施した事例を持ち寄って少人数で語り合い、どのように熱布タオルをつくったのか、ケア中に温かいタオルを保持するための工夫、腹臥位で首の保持を楽にするコツなどの話が出ました。また、訪問看護で緩和ケアに携わる中で患者とそのご家族にも熱布バックケアを実施した事例や、当たり前のケアの一つとして熱布バックケアが浸透している病院では、食欲が増して活動性が増えて笑顔になるなど様々な変化がスタッフを活気づけている多数の事例を紹介していただきました。参加者の皆さんはもちろん、企画者も感動し、胸がいっぱいになりました。事例から発信される気持ちよさをもたらすケアの力を今後も共有し、みなさまとともによりよいケアになるよう検討できたらと思っています。

ジェネラルナースの技術力を高めよう_記念撮影写真

第4回全国キャラバン研修会PartⅠ 気持ちよさをもたらすケアの技Ⅰ
熱布バックケア+腹臥位=「ワンセットケア」どうやってやるの?
2020年11月22日(土) 13:00-14:30 オンライン

【気持ちよいケア班】河合桃代・内山孝子・茂野香おる・東郷美香子・中山久美子・縄秀志・川嶋みどり(協力;殿城友紀・酒井千恵)【ポジショニング班】 大宮裕子・窪田静

気持ちよさをもたらす看護ケア班(ポジショニング班の共同開催)で、「気持ちよさをもたらすケアの技Ⅰ 熱布バックケア+腹臥位=「ワンセットケア」どうやってやるの?」が2020年11月22日(日)に40名の参加で実施されました。
気持ちよさをもたらす看護ケアの中でも、できるだけ入浴に近づけた心地よさを体感でき、自然の回復過程を整える「熱布バックケア」と腹臥位を組み合わせた「ワンセットケア」を冊子や動画を用いて具体的な方法を提示し、事例を紹介しました。基礎看護学教育に携わる参加者が多く、「何が気持ちいいのかわからない」看護学生の話、腹臥位にするのが難しそうな患者へケアを実施する際の工夫などで熱く意見がかわされました。

<記念撮影>

第4回キャラバン研修会_記念撮影