日本看護技術学会

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「理事長から新年のご挨拶」

 皆さま、明けましておめでとうございます。
 厳しい天気図配置の中で春を待つこの頃と思います。本年は、看護技術学会設立10周年の幕開けの年になりました。専門職としての技の蓄積への関心は、ますます高まっていると思います。これまでの技の見直しから、新たなエビデンスが生まれてきているという報告は、大変興味深く、看護学の発展の大きな力を感じることができます。最近の看護技術の研究の動向を見ると、そのエビデンスの検証のために、実にたくさんのアプローチがなされているのに驚きます。医療技術、検査解析技術の活用、尺度を開発し心理的な側面からのアプローチを行う研究、生理人類学的/文化的側面からの比較アプローチもあります。ありのままの語りの中から、個々人の経験の意味を拾い上げるナラティブアプローチもますます深まりを見せています。これほどまでに多様なアプローチ法を取り入れている学問分野は、あまりないのではないかと思われます。学際的と言われる看護学の担っている臨床の奥深さを表しているといえるのではないでしょうか。
 最近では、医療(治療)の臨床でも、生物的心理社会モデルからの統合的な診察の視点が強調されるようになってきていると聞きますが、改めて、看護独自のアプローチについて、技を究める取り組みと共に、技の意義(影響や効果)を知る取り組みとの両面から一歩、二歩と前進できればと期待しております。学術の成果である技術学会誌の投稿論文も増えてきており、年3号を発行するという大きな目標を達成できるようになったのも、会員の皆様方が作り上げてきた成果といえます。本学会の活動を通して、技術そのものへの関心を高められた方が増えてきている証拠と、喜んでおります。
 本年秋10月29.30日には、本学会の設立者である日本赤十字看護大学の川嶋みどり先生のお膝元で、記念すべき第10回学術集会が開催される予定です。技の卓越性について、さらに踏み込んで議論されると期待しております。およそ可能なものはなんでも電子化され、机の前で取引できてしまうという社会において、生身の「技」が期待されている職業は、大変貴重だといえます。画一化しにくい、画一化されたくないという人間のニーズ、それにこたえられる人間性を背景にした技が求められているということもできるのではないでしょうか。
 4月からの新しい会計年度では、新しい役員体制での活動が始まります。その新たな活動に向けて、会員の皆様と学術の推進、臨床実践技術の開発と深化を目指していきたいと思います。

 

理事長 小板橋喜久代